サブカル煮干し野郎

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#4おすすめ漫画 ダンジョン飯~ファンタジーだけでは飯が食えん~

 「飯テロ」という言葉をご存知でしょうか。思わずお腹がすいてしまう現象。あなたは魔物(モンスター)料理を前にしても言えるでしょうか。今回紹介する漫画はグルメ?漫画

 

ダンジョン飯

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基本情報

〇作者 九井諒子

 

〇出版社 KADOKAWA

 

〇連載誌 コミックビームハルタ

 

〇巻数 既刊11巻 

 

あらすじ

 

 ある島に現れた「迷宮(ダンジョン)」。その最下層には「狂乱の魔術師」に囚われた黄金の国があった。その国の王と名乗る男が地上に現れて「魔術師を倒した者には我が国の全てを与えよう」と言い残した。そのことから、数多くの冒険者が迷宮攻略に挑む時代となっています。

 主人公ライオスもその一人。迷宮の最下層まで到達した彼と仲間たちは「炎竜(レッドドラゴン)」と遭遇し全滅の危機に見舞われます。ライオスの妹ファリンの魔法によって、一気に最下層から地上脱出できた一行ですが、仲間の命と引き換えにファリンは炎竜に食べられてしまいます。妹を救うために再び迷宮に挑むライオス一行。しかし、迷宮に荷物など殆ど置き去りにしてしまったため、彼らは無一文。冒険に挑むためには食糧を始め様々な準備が必要です。そこで、迷宮内で自給自足をしながら最下層を目指すことになりました、迷宮内で倒した魔物を食べることを意味します。果たして無謀とも思える自給自足生活を送りながら妹ファリンを救い出すことは出来るのでしょうか。

 

ジャンル

ハイファンタジー×グルメ

 仲間を救うために冒険に出るファンタジーのど定番設定にグルメ要素を絶妙なバランスに取り入れた設定です。マイナー誌にも関わらず「このマンガがすごい!大賞」で大賞を受賞した作品です。

 九井諒子が描くファンタジー要素を押さえつつ、妙にリアルな食糧調達。調理シーンは思わずニヤリとしてしまいます。「えっ!?これ食うの!?」→「まぁ、確かにその調理法なら食えなくもないか・・・」の連続です。

 

登場人物

 ライオス・トーデン

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 本作の主人公。26歳。パーティのリーダーであり、長身の剣士です。ファリンの実兄です。重度な魔物マニアであり、自給自足生活の発足人です。温厚で冷静沈着な性格ですが、魔物が会話に絡んだ途端、ヲタク顔負けの饒舌さを発揮し周りの人をドン引きさせてしまいます。空気を読んだり人を見る能力に難があり、仲間から心配される側面もあります。

 

 マルシル・ドナト

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 女性で魔法使い。宮廷魔術師の母と宮廷歴史学者の父を持つエリート。自給自足生活に対して忌避感を抱いています。弱音を吐いたり仲間と喧嘩したりと感情表現が豊かな人物です。本編中では仲間の足を引っ張る場面が度々ありますが、強力な攻撃魔法や副作用有の回復魔法を使いこなすなど活躍する場面もあります。

 

 チルチャック・ティムズ

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 童顔で小柄な男性。成人しており50歳前後。妻と成人済みの娘がいます。パーティの中では最も世間擦れしているが、普段は落ち着いた性格で思慮深い人物です。魔物料理に対してはマルシムより柔軟な態度をとっており、食中毒の可能性や人間の形に近いもの以外は受け入れています。身軽さや器用さを活かして、罠の解錠や危険を察知する能力に長けています。

 

 センシ

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 恰幅の良い短躰と丸い大きな目、豊かな髪と髭を蓄えているのが特徴的な男性。斧戦士です。魔物の体のつくりや修正に精通しており、魔物料理のエキスパートです。普段はダンジョンの低層を拠点にしながら自給自足生活を送っていました。ライオスたちの「妹を救う」という目標とは違って、彼は「炎竜を調理する」という目標で同行します。物事を適当に捉え、大胆に行動する性格です。そのため、ライオスたちをよく振り回す行動をします。

 

 ファリン・トーデン

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 ライオスの実妹で魔術師。柔和で温厚な性格です。仲間内の争いごとを仲介するなど、仲間想いな人物です。兄ライオスと同様魔物マニアであり、炎竜に食べられる前には「魔物を食べてみたい」と発言している程でした。物語序盤に炎竜に食べられてしまいます。物語が進むにつれて、ファリンを中心に大きな展開があります。

 

ただ美味そうだけではない、グルメ漫画の魅力!

1.調理が妙にリアル

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 この画像の「歩き茸」という魔物です。この魔物を調理するためは縦向きに刃を入れます。なぜなら繊維が縦向きに入っており、横に刃を入れてしまうと調理がしにくくなる、食感が固くなるのだそうです。いや、知らねえよ!!って思ってしまいますが、ほかの魔物も同様に適した調理法があります。調理師センシの料理の腕は目を見張るものがあります。

 

2.コミカルな展開とシリアスな展開の共存

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 「何起こるのか分からないドタバタコメディ」というコミカルな要素に加え、「早く最下層に到達しなければ妹が消化されてしまう」という緊張した要素が常に共存しています。コメディ要素とシリアス要素って大体の漫画は別々に描かれているのですが、ダンジョン飯は「妹がいつ消化されてしまうのか分からない」という設定上、基本的にはシリアス要素強めなんですよね。ただ、画像にもあるようにコメディタッチでその設定を表現しているのです。

 

3.個性的な登場人物

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 個性豊かな登場人物が多くいます。「登場人物」のところでは紹介しきれなかったキャラたちがたくさんいます。画像のマルシムも「魔物料理に忌避感」と書きましたが、「うわぁ、嫌だなぁ・・・」というレベルではありません。「ヤダーッ」です。相当嫌ってますね。こんな個性豊かなキャラが大勢出てきます。面白いに決まってるでしょ!

 

 

4.その魔物食べるの!?

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 魔物料理といっても様々です。時には「動く鎧」を食べますし、スライムも。煮干しが一番驚いたのは「霊」が出てきた時でした。「霊!?食べられるの!?」と、ワクワクしました。ただ魔物を食べるだけではなく、工夫して食べる様は現代の我々と同じですね。

 

まとめ

 1.調理が妙にリアル

 2.コミカルな展開とシリアスな展開の共存

 3.個性的な登場人物

 4.その魔物食べるの!?

 

 

 以上4点から「ダンジョン飯」をおすすめします!